気虚のタイプ(気が不足する)
「気」は人の活力の素です。「気」の不足は疲れ・倦怠感・息切れが感じやすい・冷え性になりやすく、胃や腸の冷えにより消化機能が低下し、食欲不振、胃もたれ、軟便、下痢になることもあります。
また、免疫力が低下し、風邪をひきやすく治りにくくなったりします。その他、花粉症・アレルギー疾患・頻尿・夜間尿・不感症・不妊症などの症状も現れやすくなります。
- ★体全体を温めましょう
- ★胃腸に負担のかけない食事をとりましょう。
- ★山芋・ねぎ・豆類・栗・うなぎ・山椒・羊肉・えび・らっきょう・にら・ショウガなどおすすめです。
- ★火を通して用いましょう。
血虚のタイプ(血が不足する)
「血」の働きが不足している状態を言います。顔色が白く艶が無くめまいや立ちくらみ、手足のしびれ、肌がカサカサして痒みがでたり白髪、抜け毛が生じます。
生理不順や不妊症、目の疲れ、視力の衰え、動悸、息切れ、不整脈などの症状も現れやすくなります。
- ★胃腸に負担のかけない食事をとりましょう。
- ★偏食をさけましょう。
- ★黒米・なまこ・鶏レバー・なつめ・桃・ざくろなどの、黒い食材・赤い食材をとりましょう。
- ★にんじん、黒ゴマ、クコの実、いちご、牛レバー、地鶏などおすすめです。
陰虚のタイプ(水が足りない)
「水」が不足して体の潤いが足りない状態を言います。「水」は体を潤し、熱をさますという重要な役割をもっています。
更年期が近づくと、のぼせ、ほてり、カッと汗をかいたり、微熱耳鳴り、寝汗をかいたりする症状があらわれます。また、体の潤いが足りないため、肌がカサカサ、空咳、目の乾燥、口や喉の渇き便が硬いなどの症状も現れます。
- ★酸味と甘味の食材を一緒に使いましょう。
- ★れんこん、白きくらげ、梨、豆乳、トマト、豚肉など体を潤わせる食材をとりましょう。
- ★他に白ごま、レモン、あさり、メロン、ユリ根、きゅうり、はくさい、すいかなどおすすめです。
気滞のタイプ(気の流れが滞る)
ストレスや精神的な過労が続き「気」がうまく巡らず、滞っている状態を言います。精神的に不安定になり、イライラ・怒りっぽい落ち込みやすくなります、こめかみの痛み、乳房の張り、両脇の張り、舌の側面の赤み、胃やお腹が張ってガスやゲップが出やすい、不眠、夢をよく見る、のどの不快感、血圧が高くなる、生理不順などの症状が現れます。
- ★気を巡らせる香味野菜をとりましょう。
- ★肝の機能を促進する酸味の食べ物、みかん、オレンジ、梅干しなどおすすめです。
- ★他に、春菊、ミント、あさり、しじみ、セロリ、いか、パセリ、キャベツ、鶏・牛・豚レバー、などおすすめです。
瘀血のタイプ(血の流れが滞る)
血がどろどろして「血」のめぐりが悪い状態を言います。
血」の巡りが悪い、血行不良が続くと、顔や唇の色が暗いシミやそばかすが多い・手足の冷え・便が黒っぽい・慢性的な肩こり・頑固な頭痛・関節痛・生理痛などの症状がみられます。
また、血がどろどろの状態が続くと、心筋梗塞・狭心症・脳卒中・子宮筋腫・がんなどになることがあります。
- ★美食、過食をさけましょう。
- ★適度な運動を心がけましょう。
- ★体を冷やしすぎないようにしましょう。
- ★血をさらさらにする玉ねぎなどおすすめです。
- ★ニンニク・桃・らっきょう・さんま・いわし・黒きくらげ・ねぎ・さくらんぼ・しょうがなどおすすめです。
痰湿のタイプ(水が停滞する)
水は流れが滞ると濁ってきます。体の中でも水分代謝が悪いと余分な水分や脂肪分が溜まった「痰湿」の状態になります。
ニキビ・吹出物・痰・おりもの・下痢・軟便となり体の外に出ようとします。
暴飲暴食、脂っこい・甘いものの摂りすぎ、運動不足により肥満や高脂血症になりやすいです。ひどくなると動脈硬化、狭心症、脳梗塞、またその他、頭が重い、体がだるい、吐き気、めまい、痰が多い、むくみがあるなどの症状も現れやすいです。
- ★食物繊維のある穀物類を良く噛んで食べましょう。
- ★食べ過ぎに注意しましょう。
- ★緑豆もやし、玄米、ごぼう、昆布、さば、かぶ、しいたけ、あさり、バナナ、そば、たけのこなどおすすめです。